断崖絶壁に建てられた大変珍しい謎の神社
越知町南西端の佐川町と葉山村の境界線付近に、かつて幾重もの段々畑が広がる小日浦地区に聖神社があります。集落南東の谷の左岸にそびえる硬いチャートの岩場にできた岩陰の狭い窪みの斜面に柱をてその上にお堂が建てられています。さながら鳥取県の三徳山三佛寺奥の院「投入堂」平安時代後期:国宝を思わせる、県内にはあまり見られない大変珍しい神社です。
一体いつ頃、何の由来等は地元の者にもよくわかっていません。お堂の歴史の一端を知る手がかりとして、祀られている一基の「不動明王」の石像に刻まれた年号と、壁に掛けられた木板があります。それにようると、明治12(1879)年にお堂を改築した際の大工と地元の周旋人が記されており、山口県の長州大工の手によるものであることがわかります。明治12年改築ということなので、お堂が建てられたのは江戸後期くらいまで遡ることが推測されます。「聖神社」については残念ながらあまり古い話が語り継がれていませんが、立地条件や古くから女人禁制とされていたことなどから修験道に関わる神社である可能性が高いとみられています。
聖神社に来たら周辺にも寄ってみよう
本神社の下を流れる谷のすぐ上流には、「聖滝(ひじりたき)」と呼ばれる滝があり、さらに上流には清流が住む小型のサンショウウオの姿が見られたこともあります。周辺の岩場には標高1000mに満たない低地のものとしては大変珍しいアケボノツツジの群生(推定樹齢100年以上)が見られ、山々の秋の紅葉も非常に美しい場所です。また、昭和15年から25年頃神戸製鋼が小日浦鉱山として大規模に採掘していました。そのため、採掘後の坑道が残っているので寄ってみるのもいいかもしれません。さらに仁淀川町側に少し行くとオオタオヲ山がありここも紅葉が美しいです。
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